2017年10月8日日曜日

MS PowerPointユーザーがLibreOffice Impressでスライドを作る際のポイントまとめ

Microsoft PowerPointユーザーがLibreOffice Impressでスライドを作る際のポイントや、戸惑う所などをまとめました。
おそらくApache OpenOfficeでも同じ事が言えると思われますので参考にしてください。
PowerPointのテンプレートファイル (.potx)を用意し、Impressで作っていく事を想定しています。

■目次

■スライドテンプレートはPowerPoint用のものがいい
  ImpressにもLibreOffice Template Centerというのがあり、ここからテンプレートが落とせますが、種類が少ないく、デザインも物足りないのでMicrosoft Officeのサイトからテンプレートを落としてきてimpressで読み込ませます。
保存形式は普段はimpress標準のODFプレゼンテーション(.odp)がいいでしょう。



■スライドの背景を変更する(PowerPointでいう「レイアウト」の変更相当)
PowerPointのテンプレートを読み込ませるとスライドのレイアウトとして大抵の場合、大きく3種類ほど(背景の種類別で分類)あります。下の図でいうとタイトルスライド、セクションヘッダー、タイトルとコンテンツです。


 Impressでこれに相当するのはページスタイルに当たります。変更するにはスライドを右クリックし、「スライドマスターのデザイン」を選択します。


■スライドとノートを同時に編集しやすくする
以前触れたとおり、スライドとノートを同時に編集する際、メニューの表示から標準とノートを切り替えるのでは手間がかかるので「表示」→「タブバーの追加」を選んでおくと、このようにモードを切り替えるタブが表示されます。



■書式を保たずに貼り付けをする
メニューの「編集」→「形式を選択して貼り付け」を毎回選択するのは手間ですのでショートカットを使います。
「Ctrl」+「Shift」+「alt」+「V」を同時に押します。


 ■図形(シェイプ)や画像、テキストボックスを回転させる
 画像を選択し、


もう一度クリックすると、周りが赤色の選択枠になります。



角にカーソルを持っていくと回転させることができます。


 ■図形(シェイプ)を塗りつぶさないように設定する 
図形を選択状態にし、サイドパー右側から「プロパティ」が選ばれていることを確認後、「領域」にある「塗りつぶし」を「なし」にします。


■「線と矢印」で書いた矢印の途中を折り曲げる
通常の矢印と直線を別々に使って折れ曲がった矢印を書くとこのようにつなぎ目が不自然になってしまいます。


そんな場合は、図形を選択し、ツールバーの「制御点」をクリックします。


制御点を新たに作るので「制御点の挿入」を選びます。


制御点を作りたい場所をクリックしたままドラッグするとこのように制御点ができます。

下の図のように目的の形になるように制御点を動かして完成です。完成後はもう一度ツールバーより「制御点」をクリックし、制御点編集モードから抜けておきます。


■PDFへ出力時にスライドとノート両方を出力させるようにする(印刷レイアウトを「ノート」)
 PowerPointでいう印刷レイアウトを「ノート」にした状態でPDFに出力する方法は下記のように設定します。
「ファイル」→「PDFへ出力」を選び、PDFオプションを「ノートページだけをエクスポート」にチェックを入れます。このままだと前半に通常のスライド、後半にノートページになるので、ノートレイアウトのみにしたい場合はその下の「ノートページだけをエクスポート」を選びます。


■ノートを印刷する際に1枚に複数のノートを印刷する
印刷ダイアログで「ドキュメント」を「Notes」に設定するとこでノートが印刷可能です。


オススメなのが横に2、縦に3スライド並べるように印刷すると紙がもったいなくありません。
「ページレイアウト」タブを選び、下記のように設定してみました。
これでは文字が小さい場合は一枚あたりのスライド数を減らしてください。 また両面印刷に対応したプリンタでやると更に効率的です。